トリキュラーと血栓症予防のための検査

トリキュラーは、女性ホルモンである黄体ホルモン、卵胞ホルモンのはたらきをする製剤を組み合わせたもので、これを毎日決まった時間に正しく服用することによって、排卵が抑制されるため、高い避妊の効果を得ることができます。トリキュラーには避妊という本来の目的のほかにも、つらい月経困難症や月経前症候群の症状を緩和してくれるといった効果もあり、これは副効用とよばれることもありますが、いずれにしても女性にとってのメリットは大きいものです。
しかし、トリキュラーのような、女性のホルモンにかかわる医薬品というのは、正しく服用してこそ効果を発揮するものであり、すべての女性にとって服用がすすめられるというわけではありません。たとえば、トリキュラーを服用した場合には、血液がかたまりやすくなるという作用があることが知られていますので、血栓症といって、血液のかたまりが血管の内部をふさいで血流がとどこおってしまうような病気になりやすいタイプの人にとっては、かえって危険があるといえます。
血栓症のおそれがあるかどうかは、病院などでの血液検査でかんたんにわかりますので、不安がある場合は医師に相談して事前に受けておくべきといえるでしょう。また、トリキュラーのような経口避妊薬を処方している多くの病院では、病気の兆候がなくても、念のため半年ごと程度のスパンで血液検査を行い、血栓症の予防に努めている場合も多いようです。
特に、35歳以上の女性で、毎日15本以上はタバコを吸うというヘビースモーカーについては、タバコの成分で血管が収縮し、もともと血液が通りにくい状態になりやすく、トリキュラーとの相乗効果で、さらに血栓症のおそれが高まるとされていますので、血液検査をしっかりと受けた上で、今後の禁煙についても検討したほうがよいといえます。